ミドリムシは世界を救う

ミドリムシは世界を救う

10年前くらいに少し流行ったユーグレナのミドリムシ

植物と動物の性質を兼ね備え、水があれば栽培できることから食糧不足に最適。

そして、50億年前から存在するミドリムシは、かつて二酸化酸素だらけだった時代を生き、光合成の効率がとても良いので地球温暖化にも期待。

また、飛行機のバイオ燃料としても期待がされている夢のような生物です。

そんなミドリムシの大量栽培に世界で初めて成功し、ミドリムシ入りのサプリメントの販売、バイオ燃料の研究をしているのが株式会社ユーグレナです。

その社長である出雲さんが書いた本「僕たちはミドリムシで世界を救うことを決めました。」について読んでみました。

東大の文系出身の彼がどんな軌跡で上場まで至ったのかについて書かれている著書からはもらえる勇気が多いです。

バングラディシュでの経験

やはり強い思いで「これをやらないと」と思えることが起業には必要なのでしょうか。

出雲さんもバングラディシュで、パンと米はあってお腹は膨れるけど栄養失調になってしまっている現実を知り、栄養を届けることを目指します。

りんごとかは砂漠では育てられないなど栽培するのに条件があるし、コンテナで運ぶと高熱で痛んでしまう、飛行機だと運送コストが高い。

なので最適な食べ物はないかと探している時にミドリムシに出会います。

ミドリムシは59種類の栄養素を持ち、栄養不足には最適です。

しかし、大量栽培が困難でした。

銀行に就職

海外の伝記とかだと学生のうちから企業とかすると思いますが、出雲さんは大学を卒業後、UFJ銀行に就職します。

大量栽培もできていなかったし、起業する勇気もなかったようです。

親近感が湧きますね。
よくいる社長は幼い頃のコンプレックスが原因で、世の中に対して強い思いを持っている人が多いですが、
出雲さんは幼い頃から何不自由なく育った、いわゆる普通の人です。

そんな普通の人がいきなり起業なんてやはり怖いですよね。

ですが、一年ほど働くと、銀行の居心地がよくなって、銀行に居座らないように退職をします。

起業家たちとの出会い

銀行を退職後、知り合いの会社で働きながらミドリムシの研究を行います。

そんな中、ドリームゲートプロジェクトという起業を支援する団体と仕事を行います。

そして、様々な起業家たちと出会い、ホリエモンにも出会います。

そして、世の中的にも地球温暖化が騒がれ、ホリエモンからの出資も決まり、ついに、株式会社ユーグレナを起業します。

大量栽培成功&ホリエモンショック

そして、研究を続け、なんとかミドリムシの世界初となる大量栽培成功を収めます。
これで大成功かと思いますが、そうはいきません。

ホリエモンが捕まってしまいました。

ホリエモンと関係がある、という理由でいろいろな企業との関係がなくなってしまいました。

ここからは社員のリストラがあったり、かなりきつい時期だったようです。

ですが、日本中全ての会社に営業をした、というほどの行動力でなんとかミドリムシのサプリメントが売れるようになり、会社は持ち直したそうです。

そして上場し、今現在に至る感じでしょうか。

感想

20代の僕は何不自由なく大人になりました。強いコンプレックスもありません。

そのため、ソフトバンクの孫正義さんとか、アリババのジャックマーのように絶対にOOをするんだという強い気持ちはありません。

そして、日本ではアメリカのように起業が一般化しているわけでもないので、アメリカの社長の話とかもあまり、ピンときていませんでした。

しかし、出雲さんは日本人で東大に入っているものの、幼少期に何かあったわけでもなく、私は共感しやすかったです。

それでもやはり行動力、人を巻き込む力、絶対にOOをするという気持ち は自分にはないな、と感じてしまいました。

でも、自分にはない、だから諦めるのではなく、
出雲さん以外の起業の話もいろいろ聞いてみたいと思いました。

何か自分にできることをやってみたい、そう勇気を与えてくれる本でした。